【パンフォーカス写真を撮ろう】風景写真において、パンフォーカスの写真(手前から奥まで全てピントの合っている写真)を撮影する機会は相当あります。35ミリや中判カメラでは、被写界深度を考慮し、ピント位置を決定し、絞り込みで対応するしかありませんが、大判カメラの場合、チルトアオリやスイングアオリを使用して簡単にパンフォーカス写真を撮影することが可能です。
【ピント面をコントロールしよう】大判カメラでは、アオリを使用してピント面を自由に変化させることができます。下は箱の各面にはピントが判明しやすいように処理を施し、大判カメラで俯瞰撮影をしました。(イラスト1)は、アオリを使用せず箱の角にピントを合わせ撮影。(イラスト2)から(イラスト4)は、アオリを使用し意識的にピント面をコントロールしています。
パンフォーカス写真を撮影する上で、必ず覚えたいのがシャインフリュークの法則です。これはシャイン・フリューク(シャイン・プルク)という人が発見した写真の法則で、合わせたいピント面の延長とレンズ面の延長、フィルム面の延長が一つで交われば、ピント面上でパンフォーカスになるという大変便利な法則なのです。
それでは実際にバックアオリのバックチルトを使用して撮影をしてみます。まず高い講堂に向けてカメラを構え、そのままアオリ無しで撮影したのが(写真1)です。この写真だけを見た場合、別段普通の写真で高さのある大きな講堂としか認識しないでしょう。次に講堂に向けたカメラのバックチルトで講堂の垂直線を修正し、フロントチルトでピント面も調整して撮影したのが(写真2)です。(写真1)だけでは感じなかった講堂の高さも、(写真2)と比較してしまうと一目瞭然、見劣りします。(写真2)はより高さのある講堂で威厳すら感じる写真に仕上がりました。
見上げる被写体、見下ろす被写体をバックアオリ撮影
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